パース/PERTH の旅


もくじ

0.全体・準備編

1.パース/Perth

2.-エスペランス     
   /Esperance


3.-アルバニー/ALbany

4.-マーガレットリバー
   /Margaret River


5.-マーガレットリバー周辺 〜
 ヤルゴラップ/Yalgorup
 マンデュラ/Mandula


6.-ロットネスト島
   /Rottnest Islands


7.-パース再び/Perth


[番外編]
もう一人の目で見た
Perthの旅

 一緒に行った夫が濃く、深く、じっくりと書いています。
2.エスペランス/Esperance

 5日間のセミナーを終え、旅の2日目。この日は、とにかくエスペランス/Esperanceまでの移動日。ひたすら車で走りつづける日と覚悟。
8時ごろから、SorrentoからPerthシティへの道がラッシュになるので、その前にシティを抜けてしまおうと、7時に出発。夜間は閉まっているホテルのレセプションが開くのを待ってチェックアウト。

 この日の行程は、
 SorrentoからPerthを縦断する最も便利なフリーウエイMitchel FWY[2号線]を南下し、
 シティの南でManning RDを抜けてAlbany HWYへ入り、Kojonupまで南下。
  そこから東へ折れて、JerramungupSouth Coast HWYに入り、
 一気にエスペランス/Esperanceへ向かう。
全走行距離、およそ800Km。もちろん、交代で運転。

以下、下線がついているのは道路の名前、なにも付いていない緑の字は地名とする。
地図は、レンタカー屋で借りたDirectoryの範囲を超えてしまったので、
準備編でも書いたWestern AustraliaRoad map[Explore Australia]のみ。

ソレント/Sorrento〜コジョナップ/Kojonup

 Mitchel FWY[2号線]は中央分離帯もあるし、片側3〜4車線の大きな道なので、とても楽。それでも、朝の7時過ぎにすでにラッシュは始まりつつあるのか、スピードは80-100Km/hくらい。Albany HWYまでは、道も比較的ゆったりとしていて楽だった。

 















[写真 右 :Kojonupのサンドイッチがおいしかったショップ!]

[写真 左 :Kojonup]

 出発してから約3時間。Kojonupでちょっと一服。
この道をまっすぐ行けばAlbanyだが、私たちはここから東に折れ、BroomehillGnowangerupOngerupを抜けて、JerramungupSouth Coast HWYに入る。

  角にあるガソリンスタンドに入る。朝はホテルで食べてきたが、お腹が空いたのか夫はスタンドのサンドイッチを買う。「私はいいわ」・・と言ったものの、パンを包んだ薄紙を開くと、バターがじゅわ!っと染み込んで焼かれたパンに、卵焼きやベーコンが美味しそうに挟まれている。「う・・、一口くれる?」と言ったが最後、一気に食べてしまった。今から思い出しても、レストランで取った食事を除いて、最高に美味しいサンドイッチだった!

教訓! 道中のランチは、スタンドが自前で作っていて、そこで暖めて出してくれるサンドイッチに限る!

 これは、その後の試行錯誤からも大いに強調したい(^◇^)
 さて、景色ものんびりしてきたし、ここからはいよいよ大通りを離れることになる。

↑top
コジョナップ/Kojonup〜ジェラマンギャップ/Jerramungup

 ここからは、地図に道は書いてあるが、道の名前は書かれていない。道路標識をよく見て、ここから行けるもう一つの街Katanningへ行ってしまわないように注意する。BroomehillJerramungupと書かれた行き先を確認して、左へ曲がる。一車線対抗の道だが、よくメンテナンスされた綺麗な道だ。

  どうやらこの道、産業道路のようだ。木材を運ぶ車、ガソリンを運ぶ車・・・2連結のロードトレインが120-140km/hでバンバンやってくる。Kojonupで夫に運転を替わってもらっておいてよかった。それはもう、坂の向こうからやってくる怪獣のように、雄々しく、凛々しく、なんとも厳かにやってくる。



















[写真:迫り来るロードトレイン。坂の向こうから見え始める時が、なんとも不気味。]

 もちろん、相手は慣れているし、運転手によっては、向こうも左に寄ってくれる人もありで、これまでに見たことも無い大きなトレーラに驚きはしても、怖い目にあうことは無かった。道路脇の赤土にタイヤが出てしまうと滑りやすくなるので、こちらも道からだけは出ないよう、トレーラーが来るたびに、少しスピードを落として交わす。
 まだ、午前中だが、見ていると、このあたりを走りなれているような車はヘッドライトをつけている。別に暗いわけではないが、遥か彼方に見える物体が、車なのか単なる"物体"なのか、ライトが付いていると早くに判別できる。

 それにしても、景色は雄大だ。右も左も、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと向こうまで、見渡せる。
あの、遠くに見える山は何なんだろうか?などと、思いを馳せながら景色を眺める。



















[写真:車の中からの景色。]


 途中、Gnowangerupでガソリンを入れる。本当はもう一つ手前のBroomehillで入れるつもりだったのだが、街に入りそびれてしまったので、ガソリンスタンドにありつけなかった。

  Gnowangerupに入ってすぐのガソリンスタンドに入る。
確かにこの時期、戦争前で出し惜しみをしているとかで、ガソリンの値段は100.00セント/Lを超えており、Perthあたりで104.00セント/Lくらいだった。入ったガソリンスタンドは、114.00セント/L。それでも、車を入れた途端に、中からおばさんが出てきてガソリンを入れてくれる。「ほー、オーストラリアにもそういう店もあるんだ」と感心する。

 ガソリンを入れながらおばさんは、「何処からきたの?」とごあいさつ。「Perth」「シティはガソリンいくらだった?」「104セント」、と突然口に手を当て首を縮めて、あからさまに「うひひひひひひ」と笑った。冗談ではなく、本当に私たちの目の前で「うひひひひひひ」と。いや〜、正直と言うか、悪気が無いと言うか。こうもあからさまに、しかもお客の目の前でいかにも嬉しそうに「うひひひひ」と笑われると、ちっとはぼったくってるな・・と思っても、どこか憎めない。
  まぁ、ガソリンは、田舎へ行くほど、輸送費がかかるので高くなるのは事実なのだが。

↑top
ジェラマンギャップ/Jerramungup〜エスペランス/Esperance

 そんな静かな景色の中を、ひたすら続く道が、
向こうの向こうまで、ずーーーっと見える。こんな道だから、気がつくとスピードは140-150Km/h。これで対向車さえ来なければ、楽なのだが・・・

[写真 左:彼方まで続く道]

[写真 右:JerramungupのHotelの壁]

 Jerramungupでお昼にする。街に入ると立ち並ぶガソリンスタンドの他にHotel(いわゆるバー)がある。
壁には、「ここに入れ」と言わんばかりに"Next Stop"のサインが。
やっぱりここでお昼でしょう〜ということで、Hotelへ。

 ドア一枚で、レストランとバーが仕切られた広い店内は、誰一人お客もなく、がらんとしていた。
ボードのメニューには"今日のスペシャル"とか"今日のスープ"が並んでいた。イタリア料理の店らしく、今日のスペシャルの「ラザニア」と、今日のスープの「トマトスープ」。それにガーリックブレッドとチップスを頼む。
誰もお客が来ないまま、店の家族らしき人たちが裏から出てきて、テレビを見ながら食事を始めた。

 家族の食事を横目に随分待たされ、最初に出てきたのはトマトスープ。 ん〜!ケチャップのように真っ赤。一口飲んで・・・・・・・・「おいしい?」という夫にそのまま勧めた。「これって、本当にスープ?トマトケチャップをそのままお皿に入れただけじゃないの?」と、真剣に思った。ガーリックトーストと、チップス、続いてラザニアも出てはきた。

 正直言って、今回の旅行中、まずいものNo.1だ。忘れられないくらいまずかった。ラザニアは多分冷凍かレトルトをチン!しただけ。チップスも似たり寄ったり。ガーリックトーストだって・・・でもでも、なんといっても、ワーストNo.1!はトマトスープ。「これが最後まで飲めるか!」と言いたくなるまずさだった。どろりとした濃縮、味付けは何も無く、ただただ、トマトケチャップの味。どう考えても、トマトケチャップをスープ皿に盛っただけのような、濃度と味。んーーーーーー。彼らは本当にこれを食べるんだろうか?
他に誰もお客が居ないはずだけど、他の旅行者はどうしてわかったんだろうー?

 口直ししようにも、あとは、ガソリンスタンドのバーくらいなので、あきらめて出発。
明日、EsperanceからAlbanyへ行くのに、またここを通ることになるのだけれど、絶対にここで食事をすることだけは避けようと心に決めた
忘れられないJerramungupとなった。

 Jerramungupの次の街、Ravensthorpeで再度休憩。口直しに、ガソリンスタンドのバーでサンドイッチを買う。結局、こういう所ではサンドイッチが最も無難で、そして、美味しいのだと悟る。そして、先の教訓に至るのである。

 ガソリンスタンドの隣にvisitor's Centorがあったので立ち寄り、Albanyあたりの地図やパンフを入手。

↑top
エスペランス/Esperance

 South Coast HWYに入れば、道はもっと楽になるかと思ったが、それまでの道と区別はつかなかった。

 夕方5時少し前、Esperanceの街に入る。朝7時にSorrentoを出て以来、実に約10時間Kojonupについた頃には、「この調子なら、案外早くつくかも」と思ったが、やはり一車線づつの、ロードトレイン対抗の道はきつかった。

Pink Lake


 それでも、なんとか日が暮れる前に着いたので、通り道にあるPink Lakeを見に行く。塩分濃度が高いため、塩分に強い藻がカロチンを多く含むこと、同じく、塩分に強いバクテリアがいることで、水がピンクに映るというのだ。
  行った人のホームページを読む限りでは、「あまり期待していなかったが、本当にピンクで驚いた!」などというのもあり、抑えながらも心は期待していた。
 着いてみると、そこは、かなりが干上がった湖だった。遥か彼方の半分くらい向こうに見える水面も、曇っているせいか、およそ”ピンク”とはいい難い。水の淵が真っ白に盛り上がっているのは"塩"だろうか?
 実は、翌朝もう一度行ってみたのだが、大差は無かった。青や緑の水面でないことは確かなのだが、ピンクとまでは・・・期待しすぎだろうか?
  湖畔に下りる入り口を見つけて降りていったが、そこから歩いて水に近づくにはあまりに遠過ぎて諦めた。5分や10分では水辺に届きそうにも無かったのだ。そういえば、周りの緑も、ほこりをかぶった緑色で生き生きとしていなかったので、今年は雨が少なかったのだろうか?ちょっと残念だった。
[写真 左上:ひたすら白いPink Lake]

宿泊

 この日の宿は、夫がホームページで探してきたEsperance B&B。ご夫婦でやっていて、部屋が2つしかなくて、素晴らしい見晴らしで・・・というのに惹かれて予約した。予約後のe-mailの返信も、ここが一番印象が良かった。

 他に予約しようかと候補に上がっていた宿を、Esperanceの街中で見かけたが、"写真 おそるべし!"で、実物を見てみると「え?これ?」という感じのものもあった。

  予約したB&Bは、街からは車で走ってしまえば2-3分なのだが、はずれにあるために環境はとてもよかった!階段を上がった1Fがラウンジ。その階に1部屋、GF(グランドフロアー)に1部屋。上の部屋はすでに先客があり、私たちはGF。見晴らしは、目の前に家が2件出来てしまっていて上には負けるが、洗濯室、トイレ、ナスルーム、寝室と、ワンフロアー全部使え、ベランダにも出ることが出来て大満足。バスタブは無く、シャワーだけだが、トイレとは別になっていて、ゆったりとしたシャワールーム。

 私は車の運転で疲れ、その後コロッと眠ってしまったが、夜中に外でタバコを吸っていた夫曰く、"こぼれそうな満天の星"だったそう。


















[写真 左:Esperance B&B の泊まった寝室。]          [写真 右:Esperance B&B のバスルーム]

 朝食は、7時に1Fのラウンジで。コーンフレーク、ミューゼルにフルーツとヨーグルトはセルフ。(写真左下に用意されている。)奥さんが、トーストと卵料理を作ってくれる。
 写真の左隣に、オーナーのダイニングキッチンがあるのだが、これがまた広くて、いい眺めで、素晴らしい!

 宿帳のようなものに書かれた記録を見ていると、ここに来ているお客さんは、Perthか、そでなければ、イギリス、ドイツ、など、ヨーロッパの人が多い。むしろ、シドニーなど、オーストラリアの東海岸からのお客は、ヨーロッパからのお客よりも少ない。聞いてみると、「シドニーは"あっち側"だからねー。遠いのよ。ここはイギリスなんかと同じ側だしね。」と笑っていた。確かに、シドニーからパースまでは遠いと思ったのだから、逆もまぁそうだろうなぁと。
 準備編にも書いたように、ヨーロッパあたりから休暇でやってきて、最低でも2泊、ゆっくりした人だと1週間くらい滞在しながら、オーストラリアを渡っていく人もいるようだ。
"旅のスタイル"が根本的に違うのだ。             [写真 上:Esperance B&B の朝食]

↑top
食事

 夕食に、6時ごろから街へ出かけていったが、すでにほとんどの店が閉まってしまっている。"Bonaparte"という、1Fがパブで2Fがシーフードレストランになっている店に入る。インテリアはなかなか重厚な感じ。50-60席はある広いフロアーを、おじさんが一人忙しく動き回る。なにをするにも時間がかかったので、自然にこのおじさんの動きを追っていたのだが、レストランにはド素人の私でも、数々の"改善"を思いつくほどだった。

 まず店に入ると、1Fのパブの担当者がお出迎え。「食事」というと、2Fへ連れて行き、2Fのおじさんに引き渡す。
おじさんは、予約の有無を確かめると「少々お待ちを」と、フロアーへ戻り、他のお客の世話を少々。
おもむろに戻ってきて、すぐ目の前の席を勧めてくれる。マナーはとてもよい。
座る時に椅子を引いてくれるのだが、後ろから押すときは、足だった・・・
ナプキンをひざに広げ、メニューを手渡し、「後ほど、オーダーをとりに参ります」と去ってゆく。
この後約20分、全く来なかった。で、何をしているのかと言うと、多分、私たちよりははるか前に入ったであろう、他のお客のオーダーを2件も取っていた。道のりは長い。
さらに、2テーブルほどに料理を出したところで、彼は私たちのテーブルへやってきた。この間約20分。
「今日のお料理の説明を致します。本日のスープは・・・・・」
説明が終わると、「それでは、後ほどご注文を伺いに参ります」と、またしても早足で去っていった。
その間に新しいお客が入り、メニューを置いて、いくつかのテーブルに料理を出し、10分ほどして彼は戻ってきた。
「さて、何に致しましょう?」
メモ用紙に注文の品を書き取ると、必ず彼は早足でレジへと向かう。そこで、受けた注文をレジに打ち込むのだ。
打ち込み後割ると、今度はその足で階下へ降りていった。
どうやら、ビールはパブである1Fの担当らしく、ビールのオーダーを告げに歩いて行ったのだ。
再び階段を上がり、今度は厨房へオーダーを知らせに行く。
彼が、階段を上がってきたすぐ後に、先ほど、入り口で出迎えてくれたボーイがビールを運んでくる。
しばらくすると、彼は、私たちより後に来たお客のところへ行って、"本日の料理"の説明をし、やはり去っていった。
 実にテキパキとこれらをこなす彼の動きが、店の中の雰囲気を"キリリ"としたものにしているとも言えるが、それにしても、忙しそうな割には、もう少し手際よくできやしませんかねぇ?と感じてしまう"日本人"であった。

 料理は、
●シーフード ミネストローネ - だしはよく出ていたが、多分レトルト
●ベジタブル ミルフィーユ - 野菜の味がよく出ていて、この店で一番美味しかった。
●スナッパーのチーズ焼き - 美味しかったのだが、どことなく、味付けにチープさを感じた。どこかで食べたような味。
とまぁ、さして悪くも無かったが、この辺に住んでいたとしても、"2度目は無いな"という感じ。
予約客がほとんどだったが、海が見えて、シーフードのお店で、それなりの雰囲気のお店・・ということで、
このあたりでは、比較的いいお店なのかもしれない。でも、私は予約して行かないな。

↑top
海!

 Esperanceの街そのものは小ぢんまりとしている。その中心地にB&Bが並び立っていることからも、観光はこの街の中心的産業と言えるだろう。それにしても、私たちが泊まったところも含め、中心からほんの少し離れると、海岸沿いの道も比較的新しく、道沿いには緑の中に作りかけの家が目に付く。市街地から東への海岸線は、まだまだこれから開発とうい感じだ。

  それだけに、海も青い。あと10年経ってもう一度やってきたら、この海岸沿いにはB&Bやホテルが立ち並び、青い海もにごってしまっていたら悲しいなぁと思う。
 岬の展望台から街と海の両方が一望できるので、ここもお勧め。

 "Information Centreこちら"の標識があったので、探し回ったのだが、結局ここでは見つからず。
[写真 右下:Esperance 展望台からの景色。]



 それにしてもEsperanceの海は青かった!いくら写真をとっても、同じような景色の繰り返しで、正直、写真にしてしまえば「だからどうなんだ?」という気にもなる。が、私たちの使っている、青の出にくいオリンパスのデジカメで撮っても、こんなに青い海に撮れたのは、Esperanceが最高だった!この海の向こうは南極!



 [写真 上:Esperanceの青い海

['03.03.28] ↑top→next



copyright(c)2003 YUU All right reserved.
写真の無断転載禁止