SYDNEY OLYMPICS XI

'00.10.06. updated

XI.近代5種

遅くなってしまった最終回です。

日本に居たら、まず見ないもの・・・と考えて一番見たかったのは近代5種です。
ところが、これら、こちらではそこそこ人気があるようで、チケットを探し始めた頃には、いいところはほとんどなかったのですね〜。で、諦めかけた頃に見つけたのが、この最終日の近代5種・後半戦

近代5種というけれど、それって何?と思いきや、エアピストルフェンシングスイミング乗馬ランニング。この5種の成績を、最後には秒数に換算し、最後の最後は、ランニングのタイムレースとなる。
どうしてこの5つが”近代5種”なのか?
話は、遡る事19世紀ナポレオン軍の将校がメッセージを届けるために、初めて見る馬を与えられ、敵地を抜けてゆかなくてはいけなくなった。途中、敵に出会い剣で勝負、これがフェンシング。再び馬にまたがり行こうとすると、今度はピストルが狙ってきたので、彼もピストルで応戦、敵は倒したものの、自分の馬もやられてしまう。仕方なく馬を置いて自力で走り抜ける途中、今度は川にぶつかり、これを泳いで渡り、彼は無事メッセージを届け終える。
つまり、英雄的将校に必要な5種ということ。
現代で言えばなんだろうなぁ・・・メッセージを届けるのなら、e-mailが使えればいいのだが・・・^^;
マーケティングに明るく、IRに強く、財務と営業と人事をうまくコントロールできる・・といったところか???
もっとベタると、飲みに強く、人脈に広く、裏街道にも明るく・・・もいっか。

ところで、これって午前の部は、朝5時10分始まりなのですね。
で、以上5種をたった1日で終えて、全種目終了が夕方6時過ぎ。"近代5種"なんて優雅な名前だけれど、ある意味では”トライアスロン”よりきつい"耐久レース"なんじゃないかと思ってしまった。
しかも、私たちが見に行った"女子"の開催は今年が初めてなんだそう。
考えても見てください。朝5時10分にスタートして、まぁ、走り尽くめ・・ではないにしろ、約12時間、5つものばらばらな競技をこなすのですよ。全てをやり終えるだけでも、ものすごい体力と精神力です。それをさらに、精度や時間を競うというのですから・・・一体、選手たちは日ごろどんな訓練をしているのか聞いてみたいものです。が、残念ながら、今回は日本選手の出場はなしです。内容からしても、やはりヨーロッパ、それも北欧が強いようで、中国からの出場はありましたが、韓国は出場なし。種目自体が、アジアにとってかなり難しいものになっているのではないかという印象を受けました。
それでもまぁ、いつかは、日本からも選手が出場して欲しいものです。

さて、私たちが実際に見たのは、午後1時半スタートの"馬術"と、ラストの"ランニング"そして表彰式です。

まず、馬術。これは、馬場に用意された10種の障害を越えるものですが、ナント、馬はその場でくじ引きで決められ、20分間場外に作られた練習場で"対話"が許されるのみ。
つまり、その日、その場で初めて出会った馬を乗りこなして、10の障害を越えてゆくのである。
正直なところ、馬を知らない私には、それが、どの程度の難易度のものなのか、いまいちピンとこない。
順番は、それまでに既に行われた、エアピストル、フェンシング、水泳の成績の順位で、2組に分けて、後ろから行われる。
後ろから・・といわれても、これまでの競技は下手でも、馬術は上手かもしれないし、何だかさっぱりわからないのである。
実際に始まってみると、これが結構難しい。
得点は、あらかじめ1100点持っていて、障害を越えるときに、棒やブロックを落とすたびに減点。リフューズで減点。一応タイムも計っていたのだが、これは反映されていないように思ったが、実際はよくわからない^^;
オリンピックなんだし、これら減点で競うことになるのか?と思っていたが、これが、思いのほか難しい競技のようで、完走すればもう大拍手!
途中で落馬しても、その場で乗りなおしO.K.なので、さっとなりなおせれば良いほうで、チャイニーズの選手は、思いっきり落ちて担架で運ばれていってしまった。
24名中、落馬で中断したのが2名
もう一名の落馬は、選手は最後には何とか立ち、足を引きずりながらも自力で歩いて退場したが、つかまらないのは馬の方(^◇^)場内に居るボランティアが、必死に追っかけまわし、通せんぼし・・して、ととう捉まり、退場と相成った。う〜〜〜む、ここのボランティアは、馬を扱いなれている人募集か!?
落馬・・ということなら、4~5名はあった。何度も落馬しては乗り・・なんていうのも、ありなのだ。
こちらも人間なら、あちらも馬(^◇^)飛びたくないものもあるので、"リフューズ"もある。当然減点対象に。同じ障害を3度リフューズすると、その障害はパスになるようだ。 が、このリフューズなんでざら。3度リフューズして、傷害飛ばしをした馬も、かなりあったと思う。
他に、気のきかん馬は、終わっても会場内を何度もぐるぐる回りつづけるとか・・・(^◇^)こうなると、会場も笑うしかない。 が、こういうのは、仕事を終えたあとなので、笑うだけで点数に影響しないからまだ良い。
というわけで、最終的に減点0なんていう選手は、一人も居なかったのであった。
棒1本落として、30~40点マイナスだが、最初の持ち点1100点のうち、1000点以上で終えれば、かなり優秀!
美しかったのは、グレートブリテンの選手

これが終わると、会場の模様替えが入るので、1時間半の休憩
だが、会場から出ると、再入場できないので、中で待っているしかない。

6000種以上のキャラクター商品が販売された、スーパーストア。 「"スーパー"なんだから、オリンピックで働く人の為に野菜なんかを売っている店にきまってるじゃん!」と真顔で言った人が・・・(^◇^)

夕方5時過ぎから、最終種目"ランニング"。
会場に作られたコースを、3周して1000メートルを走るわけだが、このスタートが、一斉でない
それまでの4種目の得点が、それぞれ秒に換算され、持ち時間となる。
この時間差が、各選手のスタート時間差となる。つまり、1位の選手と2位の選手のこれまでの秒数差が4秒であれば、1位の選手がスタートしてから、 4秒後に2位の選手がスタートする・・・という具合。
これで、1位と最終選手のスタートには、数分の時間差があり、軽く1周くらいの差はついてしまう。
スタートを調整しているので、最後は、とにかくゴールした順番が、五種目総合の順位となる仕組なのである。
まぁ、最後はわかり易いといえば、わかり易い。
ランニングも1000メートルもあれば、追い抜き追い抜かれる。
最後は、グレートブリテンの選手とUSAの選手が競に競って、金:グレートブリテン銀:USA銅:グレートブリテンと、まぁ、イギリス対アメリカになってしまった。

表彰式を、生で見るのは初めてだ!と、表彰台真正面に移動。
勿論凄い人なので、スタンドを上まで登ってゆく。
タイヤのついた、国旗掲揚台3本があっという間に据え付けられ、表彰台をポンと置けば、表彰式会場の出来上がり。
あっという間に、表彰式は終わり、選手は、アメーバーのようなカメラの渦に飲み込まれていった。
表彰式も良いけれど,やっぱり、勝ったその瞬間!というのが、最もピュアだなぁ。

会場の外へ出ると、蚊トンボのようなヘリが、たくさん宙に止まっている。
男子マラソンが、メインパークに入ってきているのだ。
あと1時間ほどで、閉会式。

開会式は、街を練り歩いていたお陰で、結局その内容はあまりみれずじまいだった。
という反省をふまえ、また、今回は、年末とほぼ同予算の花火が、オリンピックパークからハーバーブリッジまで、順番に点火されるというを聞いて、おとなしくテレビにかじりつくことにした。
サマランチ会長に「オジー!オジー!オジー!」を言わせたオーストラリアはやっぱり凄い(^◇^)。
が、実は、あの、掛け声の楽しさは、多分、会場で生を聞かないと伝わりにくいと思う。とにかく、だれでも「オジーオジーオジー!」と叫べば、必ず周りが一斉に「オッオッオ!」と応えるのだ。この快感!
あまり、オージー選手にばかり盛り上がるので、頭に来て、一人で、「イタリーイタリーイタリー! オッオッオッ!」と堂々とやってのけて、超受けたおじさんも居た。ん〜〜、さすがイタリア人!
オーストラリアの歌オンパレードの閉会式は、予想通り(^◇^)時間を押して、10:04スタートの花火が始まったのは10:20を回っていた。点火役の飛行機が一機、空で待っていたはずなのだが、どうしていたのかと見ているほうも気を揉んだ(^◇^)さすがオージー!
最後の仕掛花火には、日本からも仕掛け人が参加していたそうで、贔屓目抜きにも、日本の花火が一番威勢良く、続いて上がったと思う。
シドニーでは、年末恒例の花火大会だが、21世紀を迎えるこの年末には、もう一度、今回と同予算の花火が予定されているそうなので、実物を見たい方は是非シドニーまで(^◇^)。ただし、当日は、とても交通機関は使い物になりませんから、1~2時間歩いて見に行くか、もう、午前中から場所取りするか、はたまた、大枚はたいて、ANAホテルのいい部屋でも取るか・・・ですね。

ラジオでは、10月6日の今日もまだ、「オジオジオジ!」ギャグは連発されています。

Yuu's Cafe (BBS)
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